OZAWA STUDIO

サックス初心者・楽器購入

サックス初心者・楽器購入

YAS-275-03

サックス経験者の場合には、複数の楽器を試奏して好みの楽器を選ぶことができますが、サックス未経験者の場合には最初にどの楽器を購入したら良いのか迷うところです。

サックスは「自分が出したい音」「音楽の方向性」などによって楽器やマウスピースなどの選び方が変わります。単純に高価格帯のモデルや人気サックス奏者が使用している楽器が良い楽器なのではなくて「自分が出したい音」を表現しやすい楽器がその人にとって相性が良い楽器になります。

「自分が出したい音」が何なのかは、実際にサックスを吹き始めてみないとわかりません。サックスの音色の明暗や音量、リードやマウスピースなどの吹奏感覚の違いは、サックスを練習していると徐々に実感できるようになります。

楽器店に行く

サックスを購入する場合、購入予算で楽器メーカーや型番の候補が決まります。吹けなくても購入しなくても大丈夫ですので、楽器店に行ってサックスを手に取って触れてみて下さい。型番ごとに楽器の重さやキーを押した時の触感などを確かめてください。

小指のチェック

小指が短い方は、全てのキーを閉めた時(最低音Bb)に両手の小指でキーを閉じることができるか確認します。(キーの押さえ方がわからない場合には、店員さんと一緒に確認しましょう)

小指が届きにくいと感じる場合には、ヤナギサワ社のサックスと触感を比較して下さい。小指が全く届かない場合には、低音域の演奏が困難なことを意味します。楽器購入前にサックス指導者に相談して下さい。

付属ケース、別売りアクセサリー

塗装仕上げは、標準的なラッカー仕上げの音色がお薦めです。付属ケースの質感もメーカーごとに異なりますので、実物を見ておきましょう。

別売りのリードやお手入れ用品、チューニングメーター、譜面台等は本体価格に含まれていませんので価格を確認しましょう。リードとサックス本体を清掃するクリーニング・スワブは、サックスを購入した時から必要です。

音色の比較をして購入したい場合や楽器選びに不安な場合には、サックス奏者に楽器を吹いてもらいながら選ぶことをお薦めします。

楽器の買い替えを楽しむ

サックスが上達すると、クラシックやジャズサックス奏者の演奏表現が目標になります。「自分の出したい音色」の方向性が定まってくると自然と楽器やマウスピースの買い替えなどに興味が出てくると思います。その頃には初心者マークが外れて自分好みの楽器を探していると思います。

楽器選びは、ファッションや食事、カメラやスポーツ用品選びと似てます。たまには気分を変えて、他の楽器やマウスピースを試してテンションを上げてみたくなるものです。楽器を買い替えることでサックスが上達するわけではありませんが、楽器固有の振動を基礎に音色作りしますので、奏法のコントロールに大きく影響します。

その時の音色の好みや上達に合わせて楽器やマウスピースを買い替えながらステップアップすることは、サックス・ライフの楽しみ方の一つです。

YAS-280

メーカー品の中で最も低価格で購入できるヤマハ・アルトサックスYAS-280は、楽器本体が軽量設計で初心者に最適なモデル。本体に付属のマウスピース4Cに適切な強度のリードを合わせると、全く初めてサックスを吹く方でも音を鳴らすことができます。

購入後のことも考える

サックスは、楽器を購入したら終わりではありません。最低でも一年に一回は楽器店でのバランス調整が必要です。調整しないで放置していると、パット(タンポ)の変形で息漏れが発生します。特に多くのパットを同時に閉じる低音域の反応が悪くなります。管体内部の共鳴に影響が出ますので全体的に響かなくなります。楽器本来のパフォーマンスが出ていない状況で練習を続けていると、不必要な力が入ってしまい奏法に癖が付いてしまいます。

セルマー、ヤナギサワ、ヤマハなどの人気のサックスメーカーは、交換部品パーツが入手できますが、管楽器修理店に全てのメーカー型番の部品在庫があるわけではありません。

部品が入手できない場合、他社の部品で代用可能な場合には修理できますが、手作りで部品作るとなると楽器購入価格よりも修理費用が高くなることもあります。購入後のメンテナンスや売却時のことを考えると、出所不明なメーカーの楽器は避けた方が無難です。

コストダウンのために防水加工されていないパット(タンポ)部品を使用している型番もあります。部品の交換頻度が多くなりますので、楽器購入価格は安くても修理代金が増えてしまいます。パット防水加工されている型番を購入しておいた方が、部品交換の頻度は下がります。

中古サックス

YAS-280を新品で購入すると10万円以上の予算が必要ですが、中古品のYAS-275であれば6万円ぐらい〜購入することができます。例えば、最初の1年ぐらいをYAS-275で練習して「自分が出したい音色」や「方向性」が決まったら、下取りに出して次の楽器にステップアップするとサックス経験値が一気に上がります。

サックスは、新品、中古のどちらを購入しても大丈夫ですが、入手時に管楽器リペアの専門者によって調整されていることが重要です。オークションなどの現状渡しで楽器を購入する場合には、購入後の楽器調整、消耗部品の交換費用等を考えて価格を判断します。(全タンポ交換が必要な場合には、6〜10万円程度の修理費用が必要です)

中古サックスを購入される場合には、サックス経験者に相談してから判断して下さい。よくわからない方は、お試しレッスンでご相談下さい。

楽器レンタル

上級者向けのサックス

予算に余裕がある方は、上級者向けの楽器が候補に入ります。サックスは、100年以上前に製造された楽器であってもメンテナンスをすれば普通に演奏することができます。サックスの価格は高いと感じるかもしれませんが、車や電化製品の耐用年数と比較してもお得だということです。購入時よりも価値が上がる楽器も沢山あります。

ジャズサックスのレッスン受講生に人気があるのはセルマー社の中古サックスです。シリーズ2の年代が古いものが人気です。こだわりのある方は、さらに古い年代のヴィンテージサックスを好みます。上級者の場合、外観より音色重視ですので、塗装が剥がれていたり傷は気にしません。詳しくはご相談下さい。

お試しサックスレッスンで試奏可能です

当教室では、お試しサックスレッスンで備品のアルトサックスの試奏が可能です。サックス経験者のお友達がいない場合には、指導者と一緒にサックスを試奏した方がわかりやすいと思います。ご希望の場合には、お試しサックスレッスンを申し込み下さい。(感染症対策のため、備品の試奏や貸し出しを中止する場合があります)

Share / Subscribe
Facebook Likes
Tweets
Hatena Bookmarks
Pinterest
Pocket
Evernote
Feedly
Send to LINE